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健康睡眠のためのふとん管理学

心地よい健康な眠りを確保するためには、布団などの寝具の管理は欠かせません。とくに人生の3分の1を託す布団には、日頃のお手入れ、管理などに気配りが大切です。

日本寝装品研究所のチーフアドバイザー・原田京子先生に大切なポイントをお聞きしました。

晴れ上がった休日、どこのご家庭のベランダにも布団や毛布が干され暖かな日ざしを浴びています。幸せいっぱいなほほえましい風景ですが、昔から続けられてきたこの生活の知恵は最高のふとん管理法といえます。

 

  1. 布団は中につめられた繊維と繊維の間、およびそれ自体にも多量の空気を含みます。陽に干すとその空気が膨張し体積が増えます。熱伝導率の低い空気層が拡がると、断熱効果が高まるとともに、含まれた空気自体が温まって保温力はさらに高まります。
  2. それと同時に、日に干すことによって布団に含まれた水分(就寝中に約コップ1杯分の汗と寝室内の湿気を含みます。)が蒸発します。
  3. 吸湿性は布団の大切な要素です。水は熱伝導率が高く、布団が湿っているほど熱が逃げやすく保温力も大きく低下します。湿った布団は、冬の夜にいつまでも体が温まらない原因になります。
  4. 昔からなじみの深い「木綿わた布団」は保温力や吸湿力は優れていますが、発散力が羽毛や羊毛にくらべて弱く、どうしても日干しを必要とします。
  5. 静岡県のある生活改善実行グループが、一晩使用した「木綿わた布団」を4時間日干しし、その前後の状態を調べた結果、干した後は水分の蒸発によって平均値で重さが約8%減り、空気の膨張で厚さが約35%増えたと報告しています。
  6. 万年床は畳と布団の間に水分がたまり、とれない上に生温かく、カビや細胞増殖の適所となり健康睡眠の環境ではなくなります。布団は毎日きちんと収納し、寝室には風を通し乾燥させることが大切です。
  7. 布団の日干しにはもう一つの効果があります。人間に働きかける微生物は乾燥に弱く、布団を日に干すと、これらの雑菌の生存期間がぐっと短くなります。
  8. 日光の紫外線による殺菌効果の期待が大きいわけですが、紫外線は正午前後が一番強いので日干しの時間を選びましょう。ただし、紫外線は直接当たったところは殺菌しますが、裏や中までは殺菌できません。布団を裏返したりして全体に日光を当てる工夫が必要です。
  9. 木綿布団を日に干しますと最初の70分で7割ふくらみ、3時間半以降では頭打ちです。これ以上日干ししても効果はなく側生地を傷めるだけです。午前10時から午後2時まで天気さえ良ければ毎日干すのが理想的です。
  10. 繊維は乾燥すると切れやすくなりますので、“布団たたき”は軽くほこりを落とす程度にし、「枕」は髪の汚れや頭の汗を吸っているので忘れずに日干しをして下さい。
  11. 「木綿わた布団」はわたが硬くなると日に干しても湿気がとれにくく、繊維がくっついて空気を含まなくなります。「敷き布団」は6〜7年に一度は打ち直しをおすすめします。
  12. 長い間使用して汗を吸ったり、おねしょなどで汚れた布団は、寝装品専門店に依頼して「丸洗い」を行うのも効果的です。
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